オンプレミス版Contrastのインストール
重要
このインストール手順は、オンプレミス版専用です。
SaaS版のContrastをお使いのお客様は、本インストールを行わずにアプリケーションを検査できます。エージェントをインストールすれば、検査を開始できます。
Contrastは、約24時間ごとにライブラリデータを更新します。インターネットアクセスがあれば、お使いのオンプレミス版Contrastは、クラウドにホストされているContrastデータベースからデータを取得します。インターネットに接続できない環境(エアギャップでのインストール)の場合は、手動でデータをダウンロードしてください。
開始する前に
Contrast Hub またはcurlコマンドを使用して、Contrastインストーラをダウンロードしてください。
インターネットに接続できない環境(エアギャップでのインストール)の場合は、手動でライブラリデータをダウンロードしてください。
システム要件とサイジングの推奨事項を確認してください。
手順
お使いのオペレーティングシステムでMySQLを実行するための共有ライブラリを事前に設定します。また、Linuxの場合にはフォントをインストールするためにシステムパッケージの
fontconfig
も必要です。お使いのオペレーティングシステムのコマンドを実行してください。RHEL 8.6の場合:
[contrast@myserver ~]# dnf install -y ncurses-compat-libs libaio fontconfig
CentOSまたはRHEL 7の場合:
[contrast@myserver ~]# yum install -y libaio fontconfig
UbuntuまたはDebianの場合:
[contrast@myserver ~]# apt-get install -y libaio1 libaio-dev fontconfig
Windowsの場合: MySQLを実行するためにMicrosoft Visual C++ 2015-2022 再頒布可能パッケージが必要です。
特権ユーザとしてインストーラを実行します。
Windowsの場合、インストーラを右クリックして管理者として実行を選択します。
Linuxの場合、
sudo
コマンドを使用してインストーラを起動します。
ご利用の環境に合わせて、インストーラの問いに回答します(例えば、MySQLバックアップの作成やJREの設定など)。
Contrastの起動後でも設定はできます。インストールスクリプトの実行時に、以下のコマンドライン引数を使用して、インストーラの動作をカスタマイズできます。
コマンドライン引数
説明
-h -help
一般的なコマンドライン引数のヘルプを表示します。
-c
インストールをコンソールモードで実行します。
-q
インストーラを無人モードで実行します。
-g
インストールをGUIモードで実行します(Windowsのみ)。
-console
インストーラを無人モードで実行し、Windowsで
-console
引数を指定すると、2つ目のコンソールにインストーラの出力が表示されます。-overwrite
インストーラに指定した上書きポリシーに関係なく、無人モードでインストーラが全てのファイルを強制的に上書きします。
注意
これにより、設定が上書きされてデフォルト値に戻る場合があります。
-dir
無人モードでのみ有効で、Contrastをインストールするディレクトリを指定します。
-Dinstall4j.debug
デフォルトでは、インストーラは全ての例外を取得してクラッシュログを作成し、そのログファイルの場所をユーザに通知します。これはインストーラのデバッグ時に不便な場合があります。そのために、このシステムプロパティがデフォルトの仕組みをオフにして、例外を
stderr
に出力します。-Dinstall4j.keepLog=true -Dinstall4j.alternativeLogfile=[path]
インストーラによって、全てのインストールとアンインストールで
i4j_log
という接頭辞が付いたログファイルがtempディレクトリに作成されます。このログファイルは、デバッグに役立ちます。インストーラにInstall filesアクションがあり、正常に終了した場合は、ログファイルが[installation dir]/.install4j/installation.logにコピーされます。そうでない場合は、デフォルトでは、インストールやアンインストール終了後にファイルは削除されます。-Dinstall4j.keepLog=true option
を使用すると、ログファイルは削除されません。-Dinstall4j.alternativeLogfile=[path]
オプションを使用すると、ログファイルは[path]
で指定されたファイルにコピーされます。ここには絶対パス名を指定してください。ログファイルが既にインストールディレクトリにコピーされている場合は、どちらのオプションも無効です。-varfile (filename)
使用する変数ファイルを指定します。無人モードでインストールする場合に、インストーラで設定するデフォルト値をカスタマイズできます。
--skip-preflight
事前チェック(現在のユーザがrootであるか、依存関係があるか)をスキップします。このパラメータを使用する場合は、コマンドラインで渡す最初のパラメータでなければなりません。
注記
Contrastを分散環境で使用する場合は、セットアップ時に分散型のMySQLインスタンスを使用する必要があります。
重要
クライアントであるエージェントは、Contrast URLを使用してContrastサーバと通信します。Contrastでは、ホスト名を決定してこの値を事前に指定できますが、指定したホスト名がネットワーク上のクライアントで解決できない場合、サーバと通信できなくなります。
この値には、エージェントホストから到達可能なContrastホストかロードバランサを設定してください。
インストールが完了し、Contrastアプリケーションで初期設定が行われます。完了したことを確認するには、上記で指定したURLにアクセスします。
注記
Contrastのバージョンをアップグレードしている場合は、ここで必要な更新タスクが行われます。
インストール後、初めてContrastアプリケーションを起動した時に、ユーザインターフェイスにログインできるのは2ユーザだけです。デフォルトのスーパー管理者(SuperAdmin)とデフォルトの組織管理者(Admin)です。http://<ContrastServer>:8080/Contrast (<ContrastServer>はインストール時に指定したIPアドレスかホスト名)にアクセスして、両方のユーザとしてログインして、それぞれのパスワードを変更してください。
重要
アプリケーションを安全に保つために、これらのデフォルトのログインを無効にして新しいユーザを作成するか、少なくともデフォルトのパスワードを変更してください。
Contrastのインストールが完了したら、次はシステムの設定(ライセンスの割当て、認証の設定、ユーザへの通知、レポートの実行など)を行ってください。
ライブラリデータを最新に保つために、ライブラリデータを自動で更新するようにシステムを設定してください。インターネットに接続できない環境(エアギャップでのインストール)の場合は、ライブラリデータを手動で更新してください。
その他のオプション
Contrastのインストール後に、インストールを拡張することができます。
分散MySQLデータベースを使用する
WARファイルを使用してデプロイする
分散環境で導入する