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Contrastのアップグレード

Contrastのパッチやアップグレードは、オンプレミス版のインストーラファイルの一部として組み込まれてリリースされ、Contrast Hub(ハブ)からダウンロードできます。

インストーラは、指定されたシステムにContrastの以前のバージョンがあるかを判断します。アップデートプログラムの処理を実行するか、別の場所でのインストールを実行するかを選択できます。前のバージョンのインストールが存在する場合は、並行してインストールを行い、別のポートで実行するように構成する必要があります。

開始する前に

$CONTRAST_INSTALLATION/jre/lib/securityディレクトリ にあるcacertsファイルをバックアップしてください。

アップグレードの処理によってこのファイルが上書きされて、ログインの問題が発生する可能性があります。これらの証明書はLDAPを統合する際に使用されます。

手順

  1. MySQLバックアップを作成し、バックアップファイルを別のファイルシステムまたはドライブに保存して、リストア時の問題を回避します。インストーラはアップグレード処理の一環としてデータベースのバックアップを作成しようとしますが、安全のために手動で行ってください。また、$CONTRAST_HOME/data/confにある全ての設定ファイルをバックアップしてください。

  2. インストールプロセスを開始するときに、Contrastアプリケーションが実行されていることを確認します。この間、エージェントは脆弱性やライブラリのメッセージを送信し続けます。アプリケーションが自動的にシャットダウンを開始すると、エージェントはアプリケーションに到達できるまでメッセージの送信を延期します。

  3. アップグレードプロセスは、最初にContrastアプリケーションをインストールしたプロセスとほぼ同じです。ただし、既存のインストールを更新するか、新規インストールを実行するかを選択するよう求められます。既存のインストールの更新を選択する必要があります。

  4. アップグレードでは、最初にデータベースのバックアップが実行されます。データベースのサイズによって、この処理には数秒から数分までかかる場合があります。この処理の間、エージェントとエンドユーザは、アプリケーションにアクセスできているはずです。

  5. 次に、アップデートにより、インストールディレクトリ配下に新しいファイルシステムがデプロイされます。これは主に、$CONTRAST_HOME/webappsディレクトリにContrast.warファイルをデプロイすることで行われます。ファイルシステムの更新中は、アプリケーションにアクセスできません。

  6. ファイルシステムの更新が正常に完了すると、アプリケーションが起動します。アプリケーションの起動中に、ログファイル(具体的にはmigration.logcontrast.logなど)の内容を確認できます。ファイルシステムおよびデータベースの両方の更新に関するログエントリが順次書き込まれます。

    注記

    設定ファイルやデータベースコンポーネントは、最初の起動ステップまで更新されません。

  7. 更新成功の最初の目安となるのは、ContrastのWebインターフェイスにログインするかAPIリクエストを使用して、Contrast アプリケーションにアクセスできるようになることです。

    ヒント

    ユーザメニューに、使用中のバージョンのリリース情報へのリンクが表示されます。

  8. アップグレードの直後にmigration.logの内容を確認してください。このログには、更新プロセスの一部で発生した問題が記録されます。

注記

アップグレードの数分後に、デプロイ済のエージェントが最新のエージェントバージョンへの更新を試みる場合があります。これらのエージェントでは、それぞれが再起動されてContrastアプリケーションとの接続が確立されるまで、エージェント自体の更新は反映されません。