.NET FrameworkエージェントのWindowsインストーラ
Contrast .NET Frameworkエージェントのインストーラは、標準のMSIを利用して作られたWindowsアプリケーションの一般的なインストーラです。インストーラは、対象となるサーバが要件(サーバのオペレーティングシステムがサポート対象であることなど)を満たしいるかを検証します。サーバが全ての要件を満たしていれば、インストーラによって以下が行われます。
.NET FrameworkエージェントをWindowsの標準プログラムとして登録します。
指定されたインストール場所(例、 C:\Program Files\Contrast\dotnet)にエージェントのファイルを配置します。これには、いくつかのダイナミックリンクライブラリ(DLL)や、エージェントをバックグランドで動作させるWindowsサービスなどの実行ファイルが含まれます。
エージェントのログファイルや設定を主に保存するためのデータディレクトリ(例、C:\ProgramData\Contrast\dotnet)を作成します。
エージェントをバックグラウンドで実行させるWindowsサービスをオペレーティングシステムに登録します。
エージェントのネイティブモジュールをIISに追加します。ネイティブモジュールは、環境変数によってエージェントのプロファイラコンポーネントをIISに登録します。これにより、CLRはエージェントのプロファイラをロードし、解析対象のアプリケーションにエージェントが組み込まれます。
エージェントのWindowsサービスとContrastトレイアプリケーションを起動します。このサービスは次の処理を行います。
ローカルの名前付きパイプによって、プロファイラとセンサコンポーネントとを通信します。
注記
OWINを使用したセルフホストWeb API(IIS以外)でエージェントを使用する場合は、さらに設定が必要です。
Windows 2008を使用していて、.NET Frameworkのバージョンが4.7.1よりも前である、または、アプリケーションがCLR2を対象としている場合は、旧.NET Frameworkエージェントのインストーラを使用してください。
Contrast Webインターフェイスから.NET Frameworkエージェントをインストール:
Contrast Webインターフェイスから.NET Frameworkエージェントをインストール
Contrast Webインターフェイスで、右上の新規登録を選択します。
アプリケーションのカードを選択します。
アプリケーション言語のドロップダウンメニューで.NET Frameworkを選択し、IISでホストを選択したら、エージェントとYAML設定ファイルをダウンロードへのリンクを選択します。
ダウンロードしたZIPアーカイブをWebサーバに展開し、ContrastSetup.exeを実行します。これで、.NET Frameworkエージェントがインストールされます。
インストーラによって、contrast_security.yamlファイルがエージェントのデータディレクトリにコピーされます。デフォルトは、C:\ProgramData\Contrast\dotnet\contrast_security.yamlになります。コピー先に既にYAMLファイルが存在する場合は、インストーラはYAMLファイルをコピーしません。
コマンドラインを使用すると、.NET FrameworkエージェントのWindowsインストーラでサポートされるその他のオプションを利用できます。
この環境で別のプロファイラ(New RelicやAppDynamicsなどのAPMなど)を使用している場合は、Contrastプロファイラチェーンを有効にする必要があります。
NET FrameworkエージェントのYAMLテンプレートを使用して、.NET Frameworkエージェントの設定をより詳細に指定できます。
通常通りにアプリケーションを疎通し、Contrastでアプリケーションが認識されていることを確認します。
解析する必要のないアプリケーションがある場合や、パフォーマンスの有効活用を考える場合には、アプリケーションプールを利用して検査対象のアプリケーションの数を制限することを検討してください。
コマンドラインから.NET Frameworkエージェントをインストール
コマンドラインを使用してインストールすると、.NET FrameworkエージェントのWindowsインストーラでサポートされるその他のオプションを利用できます。
.NETエージェントは、Windowsのインターフェイスを使用してインストールし、Windowsの標準機能(コントロールパネルのプログラムと機能やPowershellなど)を使用してアンインストールや修復を行うことができます。ただし、自動化されたスクリプトなどの特定のシナリオでは、.NET FrameworkエージェントのWindowsインストーラを使用して、以下の操作が必要な場合があります。
有人モードには、以下のコマンドを使用します。
インストール:
ContrastSetup.exe
アンインストール:
ContrastSetup.exe -uninstall
修復:
ContrastSetup.exe -repair
無人モードまたはサイレントモードには、以下のコマンドを使用します。
インストール:
ContrastSetup.exe -s -norestart
アンインストール:
ContrastSetup.exe -uninstall -s -norestart
修復:
ContrastSetup.exe -repair -s -norestart
コマンドラインを使用してのインストールでは、.NET FrameworkエージェントのWindowsインストーラで利用できるその他のオプションを指定できます。
オプション | 説明 | 例 |
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| インストール先ディレクトリを指定します。このディレクトリに、プログラムファイルが書き込まれます。デフォルトはOSの変数によって異なります。 |
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| Agent Explorerのファイルのディレクトリを指定します。 |
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| データディレクトリを指定します。このディレクトリに、ログや |
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| カスタムのYAML設定ファイルを指定します。デフォルトの値は、インストーラの場所を基準にして置かれているcontrast_security.yamlファイルです。 |
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| このオプションは、エージェントのインストール、更新、修復を行う場合に必要です。このオプションの値を |
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| このオプションは、エージェントのインストール、更新、修復を行う場合に必要です。このオプションの値を |
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| このオプションの値を デフォルトの値は、 注記
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| 制限された仮想サービスアカウントで、エージェントサービスを実行します。 |
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| 昇格していないユーザの |
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| Agent Explorerをインストールしない場合は、このオプションの値を デフォルトの値は |
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| エージェントアップグレードサービスをインストールしない場合は、このオプションの値を |
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| アップグレードサービスのファイルのディレクトリを指定します。 |
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ヒント
例えば、スクリプトを使用して.NETエージェントをインストールするには、以下のコマンドを使用します。
ContrastSetup.exe -s PathToYaml=C:\Temp\custom.yaml
このコマンドでは、.NETエージェントのインストールを無人/サイレントモードで行い、YAML設定ファイルのカスタムパスを使用します。
重要
エージェントをインストールすると、Contrastは自動的にIISを再起動します。