Pythonエージェントのアップデート
ContrastのPythonエージェントを自動的に更新するのに信頼性が高く確実な方法は、Pythonのpipパッケージインストーラ
を使用して、利用可能な最新バージョンをダウンロードしてインストールすることです。pipはPythonアプリケーションのすべての依存関係を管理するため、すでに利用可能でビルド環境の一部になっているはずです。Pythonエージェントを更新する頻度と更新の取得先は、組織の設定とContrastの実装(SaaS版またはオンプレミス版)によって異なります。
主な手順:
ContrastのPythonエージェントの入手元を決めます。
エージェントをインストールします。
スクリプトを使って自動アップデートを行います。
開始する前に
ContrastエージェントのPyPIリポジトリへアクセスできること。
PythonアプリケーションがContrastエージェントなしで想定どおりに機能すること。
事前にContrastのPythonエージェントが正常にインストールされていること。
変更管理ポリシーと使用する環境に基づいて、エージェントをアップデートする方法とタイミングを決めていること。
自動アップデートのスクリプトを使用
ContrastのPythonエージェントの入手元を決めます。
PyPIのパブリック(またはプライベート)リポジトリ
ContrastのPythonエージェントを
requirements.txt
に依存関係として指定します。requirements.txt
は、PythonアプリケーションがPyPI(パブリックまたはプライベート)リポジトリからのアーティファクトでビルドされるたびに自動的に解決する依存関係を指定するファイルです。このファイルにContrastのPythonエージェントを指定することで、アプリケーションの新しいビルドを常に最新バージョンのエージェントに合わせることが簡単になります。Contrastエージェント(contrast-agent)のバージョンは指定しないで下さい。そうすれば最新のバージョンが取得されます。requirements.txt
を更新した後、アプリケーションをビルドする際に次のコマンドを使用します。これにより、ContrastのPythonエージェントがPyPIから自動的にダウンロードされ、Pythonアプリケーションに追加または更新されます。$ pip install -U -r requirements.txt
手動でアップデート
組織によっては、requirements.txtファイルを環境間で一貫させる必要がある場合や、すべての環境にContrastのPythonエージェントをインストールする予定がない場合があります。このような場合、手動でエージェントをインストールします。Pythonのビルドプロセスの一環として手動でエージェントを更新できます。
ContrastのPythonエージェントの入手元を決めます。
PyPIのパブリック(またはプライベート)リポジトリ
次のコマンドを使用して、ContrastのPythonエージェントを手動で取得し、PyPI(パブリックまたはプライベート)からPythonアプリケーションに追加または更新します。
$ pip install -U contrast-agent