ポッドの再起動

Kubernetes ポッドは、YAML設定で定義された望ましい状態を維持するように設計されています。ポッドのランタイム環境に影響を与える設定に変更が発生すると、Kubernetesはポッドの再起動を開始して、実際の状態が目指すべき状態と一致するようにします。この調整プロセスは、Kubernetesの運用の基本です。

具体的には、AgentConfiguration、AgentConnection、AgentInjectorなどのリソースに対する変更が、これらの再起動のトリガーとなります。これらのリソースは、接続性、設定、組み込みルールなど、ポッドの動作の重要な側面を定義します。これらの設定が更新されると、Kubernetesは現在のポッドの状態と新しい望ましい状態との間の不一致を検出します。

影響はClusterAgentConnectionとClusterAgentConfigurationにも及びます。これらのクラスタレベルのリソースは、指定された名前空間内にAgentConnectionとAgentConfigurationsを生成します。そのため、これらのクラスタレベルのリソースへの変更はカスケード効果をもたらし、影響を受ける名前空間内のポッドの対応する更新と再起動につながります。

ポッドの設定を変更した場合は、直接的であれ関連リソースによる間接的なものであれ、ポッドがクラスタ内で定義された最新の状態を反映することを保証するために再起動が必要になります。これにより、アプリケーション全体の一貫性と信頼性が確保されます。設定の変更によって特に影響を受けるポッドのみが再起動されることを理解することが重要です。例えば、AgentInjectorが特定のラベルセレクタを使用するデプロイを対象とする場合、クラスタ内の全てのポッドではなく、それらの対象となったデプロイ内のポッドのみが再起動されます。