グラフの制限
パフォーマンス上の考慮から、現在、要素数が特定の数(8000)を超えるとグラフのレンダリングを無効にしています。
要素数とは?
これは、製品の尺度ではなくパフォーマンスに関するものであるため、要素数はAWS/Azureリソースの数ではなく、レンダリング可能な要素の数になります。つまり、すべてのノードとエッジ(接続)を意味します。したがって、実際の要素数は各環境に固有のグラフ構造のみに依存するため、任意の一つの関数とその関連コンポーネントをレンダリングした場合に生じる具体的な要素数は予測することができません。
要素が多すぎてグラフがレンダリングされない場合は?
アカウントが大きすぎてもグラフをレンダリングできるように、リソースタグを使用したフィルタオプション(タグフィルタ)を追加しました。
フィルタを使用すると、返されるリソースの数が減り、選択したタグとその関連リソースを含む関数のみが表示されます。これによって要素の制限を超えないようになりますが、選択範囲が広すぎると同じ問題が発生する可能性があります。タグの選択は、関数タブと同じ方法で機能します。
重要
タグフィルタが、現在のところ、上限に対してカウントされるレンダリング要素の数を実際に制限できる唯一の方法です。特定の要素を検索したり非表示にしても、効果はありません。
タグの追加・更新
タグが付けられていない関数がある場合、タグフィルタを使用してそれらを表示することはできません。この機能を適切に利用するためには、システムの一部を絞り込めるように、異なる値をいくつか使用して、すべての関数にタグを付ける必要があります。考えられるタグとしては、application
(アプリケーション)、service
(サービス)、runtimeLanguage
(ランタイム言語)、team
(チーム)などがあります。また、その他必要に応じた独自のグループ化も利用できます。
AWSコンソールで直接追加するか、IaCソリューションを使用するか、最適な方法を使用してください。
グラフに新しいタグが表示されるのはいつか?
TagResource
のようなイベントの変更に基づいて、関数タブはほぼ即時に更新されますが、現在のところ、グラフの部分的な更新には対応しておらず、スケジュールされたフル検出のみによって実行されるため、即座にグラフには適用されません。通常、検出は午前6時(GMT)にスケジュールされています。つまり、次の検出が行われるまで、タグが表示されるのを待つ必要があります。
クラウドネイティブ開発者は、Resources_Utils_TriggerGraphDiscovery_V1
Lambda関数を使用して、グラフ検出を早めにトリガーすることもできます。
あるいは、インベントリ設定を変更すると、アカウント全体のリソースとグラフの両方の検出がトリガーされます。インベントリ設定が空の場合、ダミーのExcludeの条件を追加すると変更とみなされますが、それでも全てが含まれることになります。
要約すると、次のいずれかの場合に新しいタグが表示されます。
グラフ検出は、午前6時(GMT)にスケジュールに従って、毎日実行されます(一部の地域では時間設定が異なる場合があります)。
Resources_Utils_TriggerGraphDiscovery_V1
Lambda関数は、特定の組織ID・アカウントIDでトリガーされます。インベントリ設定を変更します。
アカウントのインベントリ設定
オンボード中またはオンボード後に設定にて、インベントリ設定を変更して、システムで表示されるものやスキャンされる対象の範囲を制限することができます。ここでは、関数のタグと名前の両方を使うことができます。
ただし、これを変更すると、関数に表示される内容や実際にスキャンされたり保護される内容など、システム全体の範囲が変更されることに注意してください。要件によっては、グラフのサイズを制限する合理的な方法になる場合もあります。