Contrast Protectのライセンスガイド
本項では、Contrast Protectのライセンスモデルについて説明します。ここでは、主な条件について説明し、実際の例を挙げて、ContrastでProtectのライセンスをどのように適用するかを説明します。
本項の目的は、技術者およびそれ以外のユーザに対して、ライセンスモデルを明確にすることです。
AssessライセンスとProtectライセンス
Assessライセンス: Assessライセンスは、アプリケーションを実行する回数に関係なく、個々のアプリケーションに適用されます。
Protectライセンス: Protectライセンスは、本番環境のサーバ数に基づきます。
ライセンスは、使用中のサーバ数の変化に応じて調整できます。急な需要に合わせて柔軟に使用することが可能で、ライセンスの使用は、購入したライセンス数を超えて使用することができます。このオプションによって、アプリケーションを動的に拡張でき、影響を最小限に抑えてContrastで継続的にサービスを利用できます。
一般的なシナリオ
1台のサーバに1アプリケーション
1台のサーバでアプリケーションを1つ実行している場合は、1つのProtectライセンスが必要です。これは、最も基本的なシナリオです。
複数のサーバに1アプリケーション
1つのアプリケーションが複数のサーバに分散されている場合は、各サーバにそれぞれのProtectライセンスが必要です。これは、高可用性構成や負荷分散構成では典型的なシナリオです。
1台のサーバに複数アプリケーション
1台のサーバで複数のアプリケーションを実行している場合は、そのサーバ用にProtectライセンスが1つだけ必要です。これは、Java仮想マシン(JVM)やMicrosoftのIIS(インターネットインフォメーションサービス)を使用する一般的なシナリオで、複数のアプリケーションが1つのサーバに共存する環境になります。
例:StreamFlix(動画配信プラットフォーム)
以下を実際の例として、Protectライセンスをどのように使用できるかを見てみましょう。
背景
StreamFlixは、動画配信プラットフォームを運営し、マイクロサービスアーキテクチャを採用しています。ユーザ認証、動画再生、解析など、いくつかのマイクロサービスがあります。StreamFlixは、需要に応じてスケールアップまたはスケールダウンできるエフェメラルサーバ(一時的に利用できるサーバ)を使用しています。
イベント
待望のシリーズ初回が予定されています。利用者が視聴のためにログインし始めると、トラフィックが急増します。
マイクロサービスの動作
フェーズ | ユーザ認証サービス | 動画再生サービス | 解析サービス |
---|---|---|---|
通常運用 | 5台のサーバ | 10台のサーバ | 3台のサーバ |
初回当日 | 20台のサーバ ログインする利用者の増加により、需要に応えてサーバ数がスケールアップします。 | 50台のサーバ さらに多くの利用者がストリーミングしています。 | 5台のサーバ 大量のユーザデータを処理するために、より多くのサーバが必要になっています。 |
初回上映後 | 5台のサーバ トラフィックが正常化するにつれて、サーバの数はスケールダウンします。 | 15台のサーバ ラッシュが収まると、関心は継続するため、サーバの数はわずかに多い数にスケールダウンします。 | 3台のサーバ |
Protectライセンス
フェーズ | Protectライセンス |
---|---|
通常運用 | 18ライセンス(5 + 10 + 3 台のサーバ) |
初回当日 | ライセンス使用は75に急増(20 + 50 + 5 台のサーバ) |
初回上映後 | ライセンス使用は23に調整(5 + 15 + 3 台のサーバ) |
重要なポイント
適応性のあるライセンス: Protectのライセンスは、需要の高いイベント時に変化するサーバ数に合わせて動的に調整され、継続的なサービスが保証されます。
異なる焦点: Assessのライセンス管理は、個々のアプリケーションに焦点を当てます。Protectのライセンス管理は、本番環境でアプリケーションを実行しているサーバに焦点を当てます。